朝日杯FSと
ホープフルSに有力馬が分散する牡馬と違って牝馬路線はほぼ一本道であり、この阪神JFでは翌年のクラシック戦線も見据えた多くの有力馬が顔を合わせることになる。舞台となる阪神芝1600mは紛れが少なく素質馬が能力を発揮しやすい条件ではあるものの、この時期の2歳牝馬にとっては中々タフで底力も問われやすい。
1.ゆったりしたローテーション
過去10年で、中3週以内だった馬は[3-1-1-58]で複勝率7.9%しかない。対して、中4〜8週の馬は[6-6-8-75]で複勝率21.1%、中9週以上の馬は[1-3-1-15]で複勝率25.0%。ゆとりのあるローテーションで駒を進めてきた馬が中心となる。
2.前走と同じ騎手
過去10年で、前走から騎手が乗り替わりとなる馬は[2-4-5-80]で連対率6.6%、複勝率12.1%なのに対し、前走からの継続騎乗だと[8-6-5-68]で連対率16.1%、複勝率21.8%と大きく違う。
3.距離延長
ステップは難しい
近年は1400mの
ファンタジーS組の台頭も増えては来ているが、全体としてみれば前走マイル以上の馬が中心なのは変わりない。過去10年で、前走1200m組は複勝率0%、前走1400m組は複勝率12.0%なのに対し、前走マイルの馬は複勝率23.4%、前走1800mの馬は複勝率27.3%。
サークルオブライフは未勝利と
アルテミスSの走りからしてもう少し距離があっても良さそうだが、2戦とも勝ち切るのだから素質はかなり高い。阪神コース替わりは特に問題なさそうで、デビューから続く
M.デムーロ騎手とのコンビで戴冠を期待したい。