「
阪神JF・G1」(12日、阪神)
先日、
エリザベス女王杯Vのお祝いがてら、中竹厩舎へ出向いて
アカイイトを担当する若林助手を訪ねた。聞けば、厩舎のG1勝ちは09年NHKマイルCの
ジョーカプチーノ以来(※)だとか。「(ジョーは)坪田助手が担当していましたが、すごく気性のキツい馬でしたよ。まともに調教ができなくて、ほぼプールだけで仕上げて勝ったことも。あとから思えば“そりゃG1獲るよな”って思いました」と懐かしそうに話していた。
そんな
ジョーカプチーノを父に持つ
ナムラリコリスは、
サンデーサイレンスの3×3(25・00%)というキツいインブリードが特徴的。母系は深さがある割にさほど活躍馬が出ていないのだが、そこは歴史あるナムラ一族の血を繋いでもらったことに感謝。気性の激しい父から注がれたSSの血量の多さが刺激となり、
リコリスによって活気を取り戻したのはうれしい限りだ。
正直、2歳の現段階ではマイルは長い印象を受けるものの、スタミナ自慢の
マンハッタンカフェや
マツリダゴッホの
バックボーンもあり、血統的に距離をこなせる下地はある。父が持つ意外性も魅力。道中うまく息を入れられるようなら、大仕事をやってのけても不思議はない。(デイリースポーツ・松浦孝司)
※18年
ホープフルSの
サートゥルナーリア(角居厩舎から転厩中にV)はカウントしていません
提供:デイリースポーツ