桜花賞と同じ舞台で行われる2歳女王決定戦。
桜花賞との関連性も深いが、直線が長く、タフな阪神コース。しかも今年の場合は連続開催で芝がダメージを負っており、例年以上にスタミナが問われるレースになるのではないか。過去10年間で1番人気馬は1着4回2着1回3着1回。3番人気まで枠を広げても1着5回2着6回3着4回と定量戦にしては波乱の傾向。実績はもちろん大事だが、キャリアの浅い馬たちによる1戦だけに将来性も加味して考えたいレースだ。
◎
ナミュールは中京競馬場芝1600m戦で勝ち上がり、東京芝1600mの
赤松賞優勝馬。デビュー戦は半マイル52.7秒という超スローペースでもしっかりと折り合い、4角手前で逃げ馬に並びかけると最後の2ハロンは10.8、10.7と加速して初出走、初勝利。続く
赤松賞は出遅れながらもすぐにリカバリーし、最後はとても届かないような位置から楽に前を捕まえて先頭ゴールインを果たしている。この時は半マイル47.8秒、前半1000m通過59.7秒。デビュー戦とは比較にならないくらいの厳しい流れだったが、推定33.0秒の末脚で断ち斬っている。異なる流れにもしっかりと対応できた機動力は頼もしい。
〇
ベルクレスタはアルテミスステークス2着馬。新馬戦で敗れた相手は重賞2連勝中の
セリフォスで、2戦目に勝ち上がったときは2着馬に3馬身半差。前走はスタート直後に口を割りながら先行し、道中1度はポジションを下げて落ち着かせたが、最後の直線で早めに先頭に立ったところを強襲された。人気を背負っていたためにやむを得なかったとはいえ惜しい競馬だった。
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ステルナティーアはサウジアラビア
ロイヤルカップ2着馬。半マイル50.0秒、前半1000m62.6秒というスローペースの流れの中で、やや噛みながらもギリギリ我慢はできていたが、勝ち馬の奇襲ともいえる早めスパートに対応できなかった。それでも、最後は差を詰めており、悲観する内容でもなかった。牝馬同士なら、改めて期待したい。
3戦3勝△
ウォーターナビレラはこの距離経験があり、アルテミスステークスの覇者△
サークルオブライフは破壊力のある末脚が武器。最後に前走の内容が良かった△
パーソナルハイまで押さえておきたい。