大手オーナーブリーダーのケンとサラの
ラムゼイ夫妻がウェスリー・ウォード厩舎に預託している現役馬14頭が、1月10日から13日までケンタッキー州で開催される、キーンランド・ジャニュアリーセールに上場されることになった。ジェサミン郡裁判所の許可が出たとして、ウォード調教師の代理人を務めるグラハム・
モーガン弁護士が10日に発表したものだ。
G1ドバイワールドCを制した後、日本で種牡馬入りした
ロージズインメイを現役時代に保有していた他、04年の全米最優秀芝牡馬で、13年に全米リーディングサイヤーとなったキトゥンズジョイを生産所有していたのが、
ラムゼイ夫妻だ。
近年は預託料の支払いが滞るようになり、ウォード厩舎に対する未払金は100万ドル近くに達していた。
ラムゼイ氏とウォード師は今年初め、完済するまで毎月10万ドルずつ支払うことで合意したが、実際に支払われたのは1カ月分だけで、これを受けてウォード師側が法的手段に訴え、14頭が売却して預託料未払い分の補填に充てることになったものだ。
上場馬には、今年7月にピムリコで行われたG3
ボルチモア・
ワシントン国際ターフカップS(芝8F)で2着となった
ラムゼイソリューション(セン5)や、昨年のG2ベ
サラビアンS(AW7F)勝ち馬アーティーズ
プリンセス(牝4)らが含まれている。
(文:合田直弘)