朝日杯FSに管理馬を登録している18人の調教師のうち、2016年以降の阪神芝1600mにおける勝利数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。
朝日杯FSで馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は安田隆行調教師。集計期間内に阪神芝1600mで6勝を挙げ、複勝率41.2%。安田隆行厩舎=ス
プリンターのイメージが強いが、マイルでも好走率は高い。16年の
朝日杯FSを
モンドキャンノで7番人気2着しているが、この時も
京王杯2歳Sの勝ち馬であるにもかかわらず7番人気にとどまったのは、前述の短距離イメージが影響したのかもしれない。
今年は
ダノンスコーピオンが出走予定。2戦ともクビ差と着順こそ僅かだが、
ルージュラテール、
キラーアビリティという強敵相手のもの。この勝負強さはGIの大舞台で生きてくるはずだ。
2位は
須貝尚介調教師。集計期間内に阪神芝1600mで11勝を挙げ、複勝率は39.2%。複勝回収率も110%とベタ買いプラスとなっている。
ソダシで20年阪神JF、21年
桜花賞を制しているほか、20年の
朝日杯FSを
ステラヴェローチェで2着と、GIで実績を残しているのは心強い。
今年は
プルパレイが出走予定。前走は道中でハナに立って粘りを欠いたが、集中力に欠けていた様子。能力はヒケを取らないので、気持ちひとつだろう。
第1位に輝いたのは
中内田充正調教師。集計期間内に阪神芝1600mで20勝を挙げ、複勝率は45.8%。勝率、複勝率とも高い「阪神芝1600mマスター」だ。先週のリゲルSでも
クラヴァシュドールできっちり2着。ただし、複勝回収率は74%と馬券的妙味が見込みづらいのが難点だ。このコースで3番人気以内に支持された場合、複勝率73.3%、複勝回収率96%まで跳ね上がるので、「人気の中内田」には逆らわないのが賢明だろう。
今年は
セリフォスが出走予定。今回と同じ阪神芝1600mで行われた
デイリー杯2歳Sを制して無傷の3連勝を達成。スローペースの大外を上がり最速で差し切る、力の差を見せつける圧巻の内容だった。内を捌く器用さも備えており、死角は極めて少ない。