「朝日杯FS・G1」(19日、阪神)
まだまだ見限るには早過ぎる。
ヴィアドロローサが京王杯2歳S8着からの巻き返しに意気揚々だ。決め手はここに入っても遜色なく、短期放牧を挟んで状態は上向き。初のマイルを克服し、一気に頂点をつかんでみせる。
デビュー2連勝の勢いで京王杯2歳Sに挑んだ
ヴィアドロローサだったが、スタート直後に隣の馬が大きくヨレたあおりを受け、馬群から5馬身ほど置かれる形に。最後方から直線勝負にかけるも万事休す-。ただ、上がり3Fはメンバー最速の33秒5。あの不利がなければと思わせる一戦だった。
前走後は短期放牧でリフレッシュ。気配は前走からグッと上向いている。1週前追い切りにまたがった鮫島駿は「瞬発力がある馬でしまいはしっかり動くし、操縦性もいい。マイル戦は初めてになりますが、コントロールは利く馬なので問題ないと思います」と好感触を口にする。
14日朝は美浦坂路を4F66秒5で軽快に登坂。この様子を見届けた加藤征師は「馬は活気があっていい状態ですね。具合はいいですよ。坂路もグングン登っていて」と体調面に太鼓判。「距離はやってみないと分からないけど、スムーズなレースができれば」と期待を込めた。
阪神への輸送は初めてだが、帯同馬とともに金曜日に現地入りを予定するなど、長距離輸送への対策は万全。不完全燃焼に終わった前走のうっぷんを、師走の仁川で晴らしてみせる。
提供:デイリースポーツ