今年の阪神開催はスタミナが要求される馬場になっており、その傾向は血統面でも如実に表れています。
阪神競馬場で行われた秋の5つのGIの馬券に絡んだ15頭中、ほぼ半数の7頭が
サドラーズウェルズの血を持っていました。
■21年・
菊花賞1着
タイトルホルダー2着
オーソクレース■21年・
エリザベス女王杯2着
ステラリア3着
クラヴェル■21年・
マイルCS2着
シュネルマイスター■21年・阪神JF
1着
サークルオブライフ2着
ラブリイユアアイズ では、なぜ
サドラーズウェルズの血が今季、活躍しているのでしょうか?
サドラーズウェルズは欧州を代表するスタミナ豊富な種牡馬です。その特徴は曲飛にあります。よく耳にする直飛と曲飛の違いを簡単にまとめると、
直飛=瞬間的にスピードを上げることに長けており瞬発力勝負に強い
曲飛=スピードに乗るまでに時間がかかるが、その分バテにくい
サドラーズウェルズを色濃く受け継いでいる馬は曲飛になっていることが多く、欧州の馬のようにタフな馬場でもバテにくく、末脚を長く使うことができます。
先週行われた
阪神ジュベナイルフィリーズでは、
サークルオブライフが馬群の外を回ったため距離ロスが大きかったにもかかわらず、最後まで脚が衰えずに先頭を差し切ったのは
サドラーズウェルズの血、そしてそこからもたらされた中距離にも対応できる馬体の持ち主だったからです。
では、今週末の
朝日杯フューチュリティステークスにそのような馬はいるのか?
出走各馬の馬体写真・距離適性・今回のレースにおける期待度は下記ページにてご確認ください。