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朝日杯FS・G1」(19日、阪神)
東スポ杯2歳S6着からの巻き返しに燃える
アルナシームは、16日新コンビの池添を背に栗東CWで併せ馬。課題の気性難もしっかりと我慢が利き、スムーズに併入した。馬具も工夫して心身ともに成長した様子。2歳マイル王の座は、視界に捉えている。
課題克服へ、
アルナシームは栗東CWで折り合い重視の調整。
エマージングロール(3歳3勝クラス)の後ろにつけてゆったりと馬場入りすると、向正面からスタートを切る。序盤に頭を上げるしぐさはあったものの、スピードに乗るとしっかり制御が利き、直線で外に持ち出されるとシャープな反応を示してフィニッシュした。
5F68秒6-37秒2-11秒4。中間は熱心にコンタクトを取ってきた新パートナーの池添は「併走馬を抜かさないのは指示通り。掛かることは掛かるが、我慢はできているし、進歩している」と成長ぶりを語った。
前走の東スポ杯2歳Sは6着。スタートをあおり気味に出て後方からとなったが、向正面から暴走気味に進出すると4角では早くも先頭へ。さすがに最後は力尽きて失速してしまった。その反省から今回は折り合い面の向上に注力。メンコとクロス鼻革を着けてハミも工夫した。
見守った橋口師も納得の表情だ。「しっかり我慢できていたし、しまいの反応も素晴らしかった。ジョッキーも抑え方のコツをつかんでいる。あとはレースに行ってどうかです」と合格点。「前走も普通の馬なら最後は歩いてゴールしている。新馬戦の内容からもかなりの素質はあると思う」と評価しつつ、「だいぶ体も成長してきたし、体の使い方なども前走を使ってからの方がいい」と状態面の上積みに手応えをつかんでいる。
過去に
オルフェーヴルなど癖のある名馬を乗りこなしてきた鞍上に、「背中がいいし、ポテンシャルは高い」と言わしめる素材。激しい気性に裏付けされたとてつもない爆発力を本番で発揮する。
提供:デイリースポーツ