落馬負傷により、現在療養中の
北村友一騎手(35)=栗東・フリー=が、ラストランを迎える盟友・
クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇)との歩みを回顧。史上初となる
グランプリ4連覇を狙う相棒に力強くエールを送った。
◇ ◇
僕にとって
クロノジェネシスは、ともに成長してきた良きパートナー。自分で感じる以上に、多くの人から『
クロノジェネシス=
北村友一』と認識してもらえていましたね。
最初に騎乗した時に、走る馬だと感じました。成長力と、何よりセンスがありました。新馬戦で本当に走るという感覚を得て、(斉藤崇)先生にはどこでも乗りに行くので、乗せてくださいと話をさせてもらいました。
ベストレースは
秋華賞です。内容的にも良かったですし、何より勝ちを意識してキッチリ勝てたレースでした。年齢を経て、体重の増加が示す通り、センスのいい走りに
パワーがついてきました。去年の
宝塚記念くらいから、精神的な落ち着きも出てきて、
有馬記念では長くいい脚を使いながら、その中でメリハリの利いた走りができました。馬を信じる騎乗ができましたね。
僕自身、今はリハビリ中。まだ背骨がくっついていない箇所が1カ所あって、ボルトが入った状態です。復帰は来年の5月か、6月になりそうです。
ラストランは“まず無事に”ですね。もちろん応援しますし、いい結果が出ればと思っています。将来的には産駒にも乗ってみたいです。とてもいい経験をさせてもらったので、引退式では感謝の気持ちを言葉にしたいと思っています。(JRAジョッキー)
提供:デイリースポーツ