いよいよ今週末26日に行われる第66回
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。
有馬記念連覇を狙う
クロノジェネシスを筆頭に、3歳で
天皇賞・秋を制した
エフフォーリア、
菊花賞馬
タイトルホルダーら3歳勢など今年も多士済々なメンバーが顔を揃えた。
馬券的にも前述した3頭が中心になりそうな気配だが、ここでは過去10年の勝ち馬のローテーションに注目して、今年の勝ち馬を占っていこう。
まず3歳馬だが、過去10年で勝った馬すべてが前走・
菊花賞から
有馬記念に臨んでいる。2011年
オルフェーヴル、2012年
ゴールドシップ、2016年
サトノダイヤモンドは
菊花賞1着からの臨戦で、2018年
ブラストワンピースは
菊花賞4着からの巻き返しだった。
このデータで浮上してくるのが勝ち馬の
タイトルホルダーに加え、
ステラヴェローチェ、
アサマノイタズラといったところだが、気になるのが秋の天皇賞から臨んでくる同じ3歳馬の
エフフォーリアだ。一昨年の2着馬
サートゥルナーリアのように好走例こそあるものの過去10年どころか、20年までさかのぼってみても秋の天皇賞を
ステップにした優勝例はない。
ほかのローテーションでも2010年
ヴィクトワールピサ、2002年
シンボリクリスエスがともに
ジャパンCを
ステップにしているだけ。
天皇賞・秋で後のJC馬
コントレイルを破った
エフフォーリアだけにアッサリデータを打ち破る可能性もあるが、なんとも気になるところではある。
一方、古馬に目を向けてみると、こちらの
ステップは王道の
天皇賞・秋や
ジャパンCはもとより、
凱旋門賞や
コックスプレート、
アルゼンチン共和国杯などじつに多彩だ。
ローテーションから特にこれといった傾向は見いだせないが、ハイレベルなメンバーが揃う
グランプリだけに全馬が同年内に重賞勝利を挙げており、できればGIタイトルを1つでも持っているのが理想だろう(
有馬記念が初タイトルとなったのは2015年
ゴールドアクター、2018年
ブラストワンピースのみ)。
また一昨年、昨年と同年の
宝塚記念を制した馬が
有馬記念も制しており、今年の
有馬記念で
グランプリ“4タテ”を狙う
クロノジェネシスは、当然ながらマークしておきたい1頭だろう。
今年の結末は波乱か、順当か? 日曜日の発走まで1頭1頭の取捨をじっくり吟味したい。発走は12月26日(日)15時25分。