現地時間2日、フランスの
M.ミシェル騎手は、ラ・
クロワゼ=ラロッシュ競馬場で行われたクロテュル賞(Prix de Cloture)(4歳上・芝2500m)でゴルディフロスト(牝4、仏・C.
バランドバルブ厩舎)に騎乗した際、最終コーナーでの他馬の転倒に巻き込まれる形で落馬し、鎖骨骨折などの重傷を負って競馬場近くのリール大学病院に搬送された。
一時は容態が心配されたミシェル騎手だが、現地時間7日夜には上記の病院を退院し、
シャンティイの自宅に帰宅した。改めてパリの病院で検査を受けて治療方針が定まりつつあり、復帰への意欲も高まっている。
クリスマスを前に、現在の心境と今後の見通しを語ってくれた。
また、取材日以降の近況としては、帰宅当初、夜寝られない程の痛みに悩まされたが、少しずつ改善し、眠れるようになっているとのこと。次週以降、ボディセラピストに付いてもらって左腕のリハビリを開始する予定。さらに来年1月初旬、前頭葉の血腫と頭蓋骨後部の骨折について改めて検査を行うことになっている。
【
M.ミシェル騎手のコメント】
「皆さん、
クリスマスを楽しんでいますか?」
――怪我の具合はいかがですか?
「私の怪我は毎日良くなってきています。左の鎖骨骨折ですが、パリのお医者さんに改めて検査してもらったところ回復への経過は良好だそうです。頭蓋骨後部の骨折についてもパリの神経学の先生に診てもらって、十分な療養期間が必要だと言われました。
でも、精神的にはずいぶん良くなりましたし、これから日々良くなっていって、競馬に戻れる日が待ち遠しいです。愛する馬たちに早く乗りたい。。。(涙)」
――これから復帰までは?
「来週(12月27日以降)、専門医のもとでリハビリを始めます。まず腕が動くようにしていきたいと思います。今は左手は少ししか動かせません。左手もこんな風に(右手のように)大きく動かせるようにしたいです。馬に乗るにはそれが必要ですので。
そうですね。いつから馬に乗れるのかはまだわかりません。でも、ベストを尽くして、復帰が少しでも早くなるようにしたいです。でも、十分に時間を取って、きちんとケアしていきたいと思っています。あの事故は、私の身体にも心にも本当に危険なものでしたから。きっと皆さまにもご理解頂けると思っています。心配しないで下さい。私は大丈夫です!」
――日本の競馬はどうですか?
「2021年の
ジャパンカップは素晴らしかったです!
コントレイルは快勝でしたね。彼が本当のチャンピオンで、日本で一番の馬だと証明しました。彼はいつも強かったし、素晴らしい走りでしたね。彼の
父ディープインパクトのように。この父子はよく似ていて、いつも素敵で、魅了されました。なので、
コントレイルが来年から種牡馬になるというのは本当に嬉しいです。その仔たちに会うのが楽しみですよね。
それから
ソダシ。。。初めてのダートのレースでしたね。それがちょっと嫌だったのかな?来年はまた芝のレースを走るのを、また勝つのを見たいなと思います。
有馬記念が近づいていますね。このレースにチャレンジできたら素晴らしいと思います。
クロノジェネシスをまた見られるのが楽しみです!前回彼女は
凱旋門賞に出走してよく走りました。彼女は母国に戻って必ず復調してくると思います。
クロノジェネシスが、私の
有馬記念の本命です!」
――最後に、応援して下さる皆さまへメッセージをお願いします。
「今回沢山励ましのメッセージを頂きました。ありがとうございます!!それは私にとってとても大切で、大きな励みになりました。皆さま、本当にありがとうございます!
日本に戻れる日が来ることを、いつも楽しみにしています。日本に早く戻りたい。それが私の夢なんです。早く競馬に乗りたいです。応援して下さい」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba.com)