「
京都金杯・G3」(22年1月5日、中京)
幾多のアク
シデントを乗り越えてきた
アンドラステが、年始の一戦で真価を発揮する。旧年下半期は重賞で〈1・2・0・1〉。安定感のある走りで上々の結果を残してきた。リーディングを獲得した中内田厩舎が、ここも幸先のいいスタートを切るか。(出走馬の馬齢は2022年表記)
2021年、初めて全国リーディングに輝いた中内田厩舎が送り込むのは
アンドラステだ。ここまで15戦を消化して、掲示板を外したのはわずか2戦。安定感抜群の年明け6歳牝馬が、トップステーブルの勢いを継続させる。
ここまで順風満帆だったわけではない。3歳1月に遅めのデビュー戦を勝利したが、その後に左前肢の骨折が判明。6カ月後の2戦目を快勝し、続く2勝クラス2着後には骨瘤で再び休養。4歳でオープン入りし、
ターコイズSで2着するなど飛躍が期待されたが、またも左前肢を骨折。幾度も長期休養を余儀なくされてきた。
それでも12年6月の
マーメイドSで復帰(4着)すると、続く
中京記念を快勝。
府中牝馬S、
ターコイズSで続けて2着に入り、存在感を示した。福永助手は「前走は惜しい2着だったけど、折り合いもついて最後もしっかり脚を使い、ハンデ(56・5キロ)を背負いならもよく頑張ってくれた」と奮闘ぶりに目を細める。
27日の一週間前追い切りは、栗東CWで4F61秒5-13秒5(馬なり)。レース間隔が短いため軽めの内容。前走のダメージはなさそうだ。
21年
金杯は骨折で出走を見送ったが、ここで忘れ物を取りに行きたい。「ダメージが残った様子は見られません。牡馬相手のハンデ戦でも今の気配なら期待が持てそうです」と同助手。紆余(うよ)曲折を経てのVとなれば、トップステーブルの新年も明るいものとなるはずだ。
提供:デイリースポーツ