「新春賞」(3日、園田)
9歳の古豪
エイシンニシパが新春賞4連覇で同一重賞V5を成し遂げ、自身が保持する兵庫競馬の最多重賞勝利数を14に更新した。圧倒的な1番人気は道中5番手から、ゴール前の激戦を僅差で制した。2着は首差で5番人気の
エイシンガネーシャ、3着には2番人気の
コスモバレットが入った。
2022年の走り初めから
エイシンニシパが大記録を樹立した。「ありがとう、という気持ち。毎年、肝心なところをチョロッと(の差)で勝ってくれる」と鞍上の吉村智。管理する橋本明師も「すごい馬。それしかない。毎年、着差がなくても勝ってくれる」と絶賛した。
対戦相手の包囲網が厳しく、レース展開は想定外。「逃げの後ろを狙っていたのに、それより後ろでまずいと思った」と鞍上。向正面で
エイシンデジタルがまくり気味に仕掛けると、展開はさらにもつれた。「ガソリンがなくなると思った。でも、いつもゴール前で(の分を)残してくれている」と、吉村智は相棒の勝負根性を信じてムチを入れた。
次走は地方全国交流重賞のはがくれ大賞典(3月27日・佐賀)を予定。「あそこもニシパは好きで、記録が懸かっている」と指揮官。今度は同重賞の最多勝利数を4に塗り替える。
提供:デイリースポーツ