「魁!海外馬券塾」(12日)
12日にサウジC・G1(2月26日・キングアブドゥルアジーズ)などの登録馬が主催者から発表され、多くの日本馬も名を連ねた。3年目の開催にして日本馬、特にダートの一流馬が当然のように目指すようになったのは、過去2年の日本馬の活躍と、思っていたよりも近くて快適なサウジアラビアの環境が大きな要因だ。
第1回サウジCが開催された2年前、日本の関係者にサウジアラビアの競馬に関する情報はほとんどなかった。そもそも当時は外国人の観光ビザでの訪問を認めておらず、大げさにいえば無事に行って帰って来られるのか?と心配してしまうほど、日本人にとって縁の薄い土地だったが、直行のチャーター便で馬を輸送するなど主催者の手厚いサポートで不安は一掃された。
現地での調教は、むしろ他国より優れていると思えるほど、使い勝手のいい施設が用意されている。細かい木片が混じったダートコースは、砂厚が深く馬の脚に優しい。1周1000メートルほどもある調教トラックも、軽い調整には最適な馬場だ。
過去2年のサウジダービーとリヤドダートス
プリントでの活躍が示すように、サウジのダートは日本馬が力を発揮しやすい馬場と言える。22年も日本馬の活躍を期待したい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ