「
日経新春杯・G2」(16日、中京)
21年のダービー7着以来、約7カ月半ぶりに復帰した3番人気の
ヨーホーレイクが、中団から鮮やかに突き抜けて快勝。川田の好リードに導かれ、5度目の挑戦で初タイトルを手にした。2着に1番人気の
ステラヴェローチェが入り、明け4歳世代のワンツーフィニッシュ。3着には9番人気の
ヤシャマルが入った。
“追悼
ワグネリアン”とでも言うべきか。土日の中京競馬場は、黄青黒の“金子カラー”が躍動した。前日の
愛知杯でオーナー所有の
ルビーカサブランカと
マリアエレーナがワンツーを決めると、日曜のメインは
ヨーホーレイクの出番。約7カ月半のブランクを見事にはねのけ、5日に急死した18年ダービー馬にVをささげた。
道中は中団で折り合い、手応え十分に直線へ。スムーズに馬場の外めへ持ち出すと、マークしていた1番人気の
ステラヴェローチェを
ロックオン。追いだしのタイミングは
ドンピシャ。ここぞとばかりに一気にギアを上げ、メンバー最速の上がり3F34秒4の末脚でしぶとく食らいつくラ
イバルを振り切った。
強烈なロングシュートを放った相棒に、川田は「馬体が成長したことで、ダービーのころに比べてはるかに
バランスが良くなりました」と確かな手応えをつかんだ様子。21年のダービー7着は「僕があまりにも下手に乗りましたから、結果が伴いませんでした」と唇をかむが、この勝利が今後の飛躍に向けて大きな足掛かりとなったに違いない。「ここから改めていい走りができれば。多くの有名馬が引退したなかで、新しい世代の馬たちで頑張っていきたい」と、好素材との
リスタートを誓った。
ダービー2勝の友道師をして「もともと期待していた馬。正直、ダービーも自分の中では自信があった」と言わしめる逸材。目の外傷もあり、最後の1冠・
菊花賞は自重したが「無理せずに使わなくて良かったかな」と好結果を得て成長をかみしめる。今後は未定ながら、強い4歳世代に新たなスターが誕生。さらなる進化を遂げ、トップをひた走る
エフフォーリアの背を追う。
提供:デイリースポーツ