先週の
京成杯は
アライバルに◎を打ったものの、直線の伸びがひと息で4着。勝負どころで馬群の中に入って窮屈になり、スムーズにさばききれなかったのが痛かった。さらに、レース後ルメールが「エンジンのかかりが遅いので、広いコースの方がいい」と語ったように、新馬勝ちした東京がベターなのかもしれない。
いずれにしてもデビュー2戦の走りから
アライバルがクラシック級の能力を秘めていることに疑いはなく、巻き返してくれることを信じて“追跡者”として、これからも追いかけたい。
アライバルのレース後取材でルメールが付け加えたのが「今日は休み明けでプラス16キロだったから」。記者は伸び盛りの3歳馬が8月の
新潟2歳S以来ならこれぐらいは成長分と前向きにとらえていたが、多少は太めだったのか。
一方で、これが体の出来上がった古馬となると話は別。馬体増はあきらかに調整の狂いということになる。
AJCC(23日、中山芝外2200メートル)の
マイネルファンロンは明けて7歳。前々走6キロ、前走8キロと体重を増やしており、シェイプアップは必須の状況。陣営も意識して中間の乗り込みを強化している。
大村助手は「前走(
中日新聞杯17着)は外枠で流れに乗り切れなかったし、中京コースも合わなかったと思います。それに8キロ増と太め残りも影響したと思います」。続けて「今回は何とか絞って出したいと思って、中間は調教でもしっかり攻めてきました。1週前は久しぶりに前2頭を追いかける形で。直線もしっかり伸びていたし、最後は追いついていましたからね」。
確かに今年に入って強弱はあるものの5本時計を出しており“本気度”はAクラスだ。
「しばらく放牧に出してないけど、馬はへこたれていない。しっかり調教メニューをこなしているし、松岡騎手も、手の内に入れたと言っていましたからね。準オープン時(19年)この舞台は勝っているし、ひっかからずに自分のペースで運べれば」と大村助手。
昨夏
新潟記念を勝ったときの体重は478キロ。このレベルまで絞れれば激走があっても不思議はないと思っている。
(美浦の通年追跡野郎・松井中央)
東京スポーツ