「
シルクロードS・G3」(30日、中京)
課題克服で再び大舞台へ-。優れた能力を持ちながらも、気性面に難しさを抱える
メイケイエール。ポイントは折り合いに尽きる。
桜花賞と同様にキーンランドCも制御できなかった。その後、障害練習を取り入れるなど、工夫して挑んだ
スプリンターズSも掛かりながらで3角から一気に進出。4着と力を示したが、課題を修正できたわけではなかった。
武英師が説明する。「真面目なだけ。競馬に行くと諦めてくれない」。前向き過ぎる気性に頭を悩ませ、中間も手を尽くした。「折り返し(手綱)で調教している。てこの原理で、同じ引っ掛かるにしても力が上にかかるのではなく、下にかかるように。レースでは使えないから調教で覚えてほしい。最初の3Fだけ我慢できれば」と馬具を工夫して調整した成果に期待する。
1週前追い切りは、池添を背に栗東CWで4F53秒5-11秒4(馬なり)。土曜(22日)には坂路で4F51秒9-12秒9(馬なり)をマークした。
スプリンターズS4着以来でも乗り込み量は十分。スピード感あふれる動きで、ラストもしっかりと伸びている。新しい試みの効果はあったのだろうか。
「雰囲気はすごくいい。馬場に出る時も落ち着いていた。(コースでは)馬が後ろから来ても我関せず。今のところはいい。ハミ受けを工夫した効果が出てきているのでレースで生きてくれたら。G1の舞台に行かないといけない馬ですから」と鞍上は手応えを感じ取る。試験はクリアした。あとは本番で人馬の呼吸を合わせ、結果を残すだけだ。
提供:デイリースポーツ