「
シルクロードS・G3」(30日、中京)
悲願達成をもくろむ
荻野極騎手(24)=栗東・フリー=が、相性抜群の
ジャンダルムと4戦ぶりにコンビ再結成。自身58回目の挑戦で、狙うは重賞初制覇。1週前の栗東坂路で超抜の動きを披露した心強い相棒とともに、追い求めた夢を現実のものにしてみせる。
デビュー7年目を迎えた
荻野極が虎視たんたんと頂を狙っている。21年4月の
春雷S(1着)以来、4戦ぶりにコンビを組む
ジャンダルムは、4回の騎乗で2勝、3着1回。好相性を誇る相棒への信頼は絶大で、「トップハンデタイで相手も強いですが引けは取らない。チャンスはあります」と、大一番を前に鋭い眼光を放った。
鞍上にとって58回目となるJRA重賞挑戦。かける思いは強い。16年の初騎乗からスキルを磨き続け、関係者の信頼を勝ち取ると、減量が取れても騎乗数は安定。21年の年間重賞騎乗数は過去最多タイとなる16回を数えた。それでも「思ったような成果を上げられなかったのが現状。もっと自分がうまくエスコートしてあげられたら、結果が変わっていたレースも多かった」と唇をかむ。そろそろ重賞の舞台でも、期待に応える結果を出したいところだ。
相棒は21年の
スプリンターズS11着以来、約4カ月ぶりの復帰戦となるが状態は申し分ない。19日の1週前追いには自らまたがり、入念に感触をチェック。栗東坂路で一杯に追うと、4F49秒7という超抜タイムをたたき出した。「しっかり動かすようにして、全体もいい時計が出た。ラストもしっかりしていて、さすがの動き。レースに向けて万全です」と並々ならぬ自信をのぞかせた。
舞台となる中京も背中を押す。鞍上にとってキャリア最多の35勝を挙げる“庭”。「馬の能力が直結しやすいので、出し切らせてあげたら勝てる競馬場。スタートもうまく、好位で折り合いもつく馬なので、そのまま押し切りたい」。悲願達成へ、条件は整った。
提供:デイリースポーツ