競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
22日の
萌黄賞を逃げ切った
ショウナンカンプ産駒の
ショウナンマッハ(牡、茶木)。もともと昨夏の小倉新馬戦(芝1200m)で高いスピード能力を見せて逃げ切り、続く
小倉2歳Sでは1番人気(7着)に支持されたほどの逸材。2勝目をなかなか挙げられず陣営も歯がゆい思いをしていたが、前走の
福島2歳S後に放牧に出して立て直し、得意の小倉戦まで待ったことが吉と出た。師は「ジョッキーがうまく乗ってくれました。ただ、能力があるのを再確認できましたね。
小倉2歳Sで負けたあとに馬が自信をなくしていた様子でしたが、ここに来て自信を取り戻してきた感じです。いい走りでした」と復調気配を十分に感じ取っていた。次走は短期放牧を挟んで、
マーガレットS(2月27日・阪神、芝1200m)を予定している。
今回は
きさらぎ賞(2月6日・中京、芝2000m)を予定している有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。
エアアルマス、
エアファンディタの半弟
エアアネモイ(牡、
池添学)。この週から復帰を予定している福永Jで臨む。1週前の26日は栗東CWで僚馬
バルムンク(3歳1勝クラス)と併せて長めから追われ、6F83秒9-36秒9ー11秒4をマーク。師は「1週前はコースでしまいをしっかりとやりました。相手も動く馬ですからね」と動きには納得の表情。レースについては「掛かるところがないし、スタートが良くて乗りやすい馬です。重賞で相手も強くなりますが、出たなりで流れに乗ってどこまでやれるかですね。
パワーがありますし、今の荒れてきた馬場も合うと思います」と手応えは十分。厩舎ゆかりの良血馬が新馬-重賞の無傷V2を目指す。
ホープフルS10着から巻き返しを狙う
アスクワイルドモア(牡、藤原)。前走を振り返って、田代助手は「途中で落鉄をしていたようだ。(本来なら)もっと脚を使えていいはずだからね」と力負けではないことを示唆。「12キロ増はほとんどが成長分だけど、使った効果でいくらかは絞れてくると思う。もともと使って良くなるタイプ。荒れてきた馬場も左回りも心配はなく、改めて期待している」と重賞初Vへ期待を寄せた。
東スポ杯2歳S4着の
ダンテスヴュー(牡、友道)は、未勝利戦で強い勝ちっぷりを演じた中京コースで反撃を狙っている。師は「2週続けて(栗東CWで)しっかりとやりました。先週はまだイマイチでしたが、今週は良かったです。ようやく昨夏のいい頃の動きに戻ってきました」と、感触は上々。「半兄の
ヨーホーレイクが同じ舞台で行われた昨年の
きさらぎ賞で2着に来ていますし、リズム良く運べればチャンスは十分だと思います」と、16日に中京で行われた
日経新春杯で重賞初Vを挙げた兄と、兄弟での中京重賞制覇へ意欲を見せた。 (馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ