このレースの前日には
エルフィンS、翌週には
共同通信杯・
クイーンCと、この2週に3歳の重賞やオープンが集中している。その影響で頭数が集まらないのが通例で、近年は10頭立て前後で行われてきた。頭数が落ち着くことはレースの流れに少なからず影響する。
1.先行馬優勢
少頭数ゆえにスローペースからの上がり勝負が通例化しており、後方に置かれた場合は脚を余す可能性が出てくる。過去10年の勝ち馬のうち7頭は4角3番手以内で、中京で行われた昨年も4角2番手の
ラーゴムが後方から差してきた1・2番人気を退けて押し切った。
2.キャリア2戦目は不振
過去10年で3着以内に入った30頭中、新馬勝ち直後のキャリア2戦目だった馬は2頭だけ。また、86年以降の勝ち馬でキャリア2戦目だったのは18年の
サトノフェイバーしかいない。
3.距離延長組は苦戦
コース改修以降に行われた中京芝2000mの3歳戦(新馬除く)の成績を、前走の距離別で見てみると、距離延長だった馬は複勝率15.5%なのに対し、前走も2000mだった馬は複勝率23.8%、距離短縮だった馬は複勝率25.6%で距離延長組はやや不振。昨年の同レースも前走2000mの馬が上位を独占した。
ストロングウィルはデビュー戦を好内容で2着すると、2戦目の阪神芝2000mでは4角2番手からきっちり押し切って初勝利。幼さを残すためまだまだこれからの面はありそうだが、抜け出すときの脚などは既に重賞級。前有利になりそうなここなら勝ち負けを期待できるだろう。