「
東京新聞杯・G3」(2月6日、東京)
連覇に向けて視界は良好だ。約4カ月ぶりとなった前走の
ニューイヤーSを快勝した
カラテ。前が残りやすい馬場状態を、大外から豪快な末脚でねじ伏せた。高橋祥師は「58キロであのレース内容だから。それも久しぶりでもあったしね」と能力の高さに感心する。
21年のこのレースで3連勝を決め、重賞初制覇。「どこまでやれるか半信半疑だった。馬場にも恵まれた印象もあったけど、あの勝ち方をしてくれたからね」と当時を振り返る。続く
安田記念(13着)でG1初挑戦を果たすなど、一線級を相手に経験も積んだ。「今年は去年と違う感じで出られる。G3なら戦える立場」と、自信を持って挑む。
1週前追い切りは美浦坂路で4F53秒0-12秒4。「いい意味で平行線。使って格段に良くなったという感じはなく、いつも通り。ただ、成長は感じ取れているし、何とかもう一つを」と師。さらなる飛躍に向け、負けられない一戦でもある。
「爪も弱かった馬だけど、今の時期は問題ない」。2月末で定年となる指揮官にとって、これが最後かもしれない重賞制覇のチャンスだ。96年に
タイキフォーチュンでNHKマイルCを制し、
サウスヴィグラス、
スマイルカナなどを育てた名伯楽が送り込む“孝行息子”。得意の冬場なら、期待に応えてくれるはずだ。
提供:デイリースポーツ