「
東京新聞杯・G3」(6日、東京)
左回り&マイルは大歓迎。絶好の舞台で
ワールドバローズが波乱を巻き起こす。前走で3勝クラスを勝ったばかりだが、着実に地力を強化しており、勢いも十分。今回は中1週での重賞挑戦と条件は決して楽ではないものの、レベルの高い4歳世代の一角。侮ると痛い目に遭いそうだ。
着実に歩を進めてきた
ワールドバローズが、2度目の重賞挑戦でタイトル奪取を狙う。デビューから10戦して4勝、2着5回。連対を外したのは昨春の
アーリントンC5着の一度だけだ。現4歳世代が重賞で大暴れする中、一つずつ自己条件をクリアしてオープンへ昇格。石坂師も「理想通りに成長してきてくれた」と目を細める。
“堅実さ”と並ぶもう一つの武器が、左回りでの無類の強さだ。1勝クラス時に一度、東京コースで首差2着に敗れたものの、未勝利から準オープンまでの4勝全てを左回りの中京で挙げてきた。前走V後、オープンでの戦いにおいて複数の選択肢があったが、「左回りで結果を出している馬なので、思い切って挑戦できる」と中1週での参戦を決めた。
1週前は時計こそ出していないが、指揮官は「使った方が良くなるタイプ。水曜日(1月26日)から乗りだしていますし、中1週でも十分にいい状態で出走できます」と、状態面は高いレベルで維持できている様子。父ディ
スクリートキャットの産駒はダートでの活躍が目立っているが、「母父(
ディープインパクト)が出ていて、思った以上に柔らかい」と府中での切れ味勝負にも気後れすることはない。
「まだまだ若さや緩さが残っていますが、不安になるほどではないです。メンバーが強くなるここで、どれだけ通用するのかを測りたいですね」と指揮官。昨年覇者の
カラテがそうだったように、前走準オープン勝ち馬が過去10年でV3と、勢いも大事な一戦。上昇一途の
サウスポーが、府中で真価を発揮する。
提供:デイリースポーツ