2月2日(水)
川崎競馬場(晴・良馬場)で行われた第71回
川崎記念(JpnI ダート2100m)は、単勝1.2倍、圧倒的1番人気の
チュウワウィザード(
川田将雅騎手)が、道中5番手追走から直線抜け出して2着に4馬身差の快勝で、このレース、2年振り2度目の制覇を飾った。2着は9番人気も3番手追走から4コーナーで先頭に立った船橋の
エルデュクラージュが粘り、アタマ差の3着に追い込んだ3番人気の
ヴェルテックスが入った。さらにクビ差の4着は7番人気の
ブラックアーメット、連覇を狙った2番人気の
カジノフォンテンはさらに1馬身半差の5着だった。
勝った
チュウワウィザードは
父キングカメハメハ母チュウワブロッサム(
その父デュランダル)の牡7歳青鹿毛馬、栗東・
大久保龍志厩舎の管理馬。通算成績24戦11勝、GI級の勝利は2019年
JBCクラシック、2020年
川崎記念、2020年
チャンピオンズカップに続いて4勝目となった(その他重賞3勝)。
<レース後の関係者コメント>
1着
チュウワウィザード(
川田将雅騎手)
「無事に勝てて何よりです。久しぶりに乗りましたが相変わらず元気一杯でしたし、いい状態で今日を迎えてくれていると思いました。(2年前のこのレース以来のコンビで)あの時点で馬としては完成されていましたし、その高いレベルを維持し続けている、という感触を得ることができました。
(今日は)前半からちょっと窮屈な形にはなったので、そこからどう競馬を組み立てて行こうかというところでしたが、馬自身はとてもリズム良く走ってくれていたので、あとは僕が他の馬を見ながら他の馬の動きの中で捌いて行くだけでした。(スタンド前で)スペースを取りやすい位置へ誘導して、前の並び的に(外へ)出すのがベターではないと判断したので、そのまま内を走っていました。年齢的なものもあって多少のズブさは出て来ていますが、それでもしっかり反応してくれて、動き出してからはもう大丈夫だという雰囲気になってくれました。
2年前にここで勝たせて頂いて、ドバイへ行く予定でしたがコ
ロナの影響で中止になったことで行けませんでした。その後、僕の都合で乗ることができませんでしたが、こうしてまた手綱を任せて貰いましたので、今年こそという思いでドバイへ行って来ます。この馬の事を日本で、精一杯応援して頂ければと思います」
(
大久保龍志調教師)
「久しぶりに川崎に帰ってきて圧倒的1番人気だったので、勝ててホッとしています。馬はここが得意ですし、川田騎手もベテランの円熟味を出してくれているので、今年は安心して見ていられました。ここを勝ってドバイへ、というのが青写真でした。まずは
川崎記念を勝てましたし、胸を張ってドバイへ向かいたいと思います」
2着
エルデュクラージュ(
本田正重騎手)
「終始良い手応えでしたし、このメンバー相手に頑張ってくれました。こういう乾いた馬場の方が良いですね。またチャンスがあると思います」
3着
ヴェルテックス(
横山武史騎手)
「距離が2100mに短くなっても上手く対応してくれました。雰囲気は前走と変わりませんでした。理想はもうひとつ前のポジションでしたが、
チュウワウィザードを見ながらロスなく運べました。4コーナーでのアク
シデントの原因を作ってしまったのは申し訳ないのですが、馬は初めてのJpnIでも3着ですし、頑張ってくれました」
4着
ブラックアーメット(
藤岡佑介騎手)
「初めての距離でしたが折り合いもついて、4コーナーでも良い感じで上がって行けました。勝ち馬は別格でしたが、2着まで届けば良かったのですが...」
5着
カジノフォンテン(
張田昂騎手)
「掛かりすぎました。1600mの手応えでした。2000mの番手は難しいです。馬は悪くありませんでした。マイルなら、このメンバーでもと思います」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI