近年はドバイ国際競走など海外へ進んでいく馬の始動戦としての役割も担っており、昨年の覇者
ラヴズオンリーユーがその後海外G1を3勝もする大活躍をしたのは記憶に新しい。また、17年からGIに格上げされた
大阪杯の前哨戦にも位置づけられるため、勢いのある上がり馬の参戦は少なく、ビッグレースを見据える実績馬が中心になる一戦。
1.若い馬が優勢
過去10年で、4歳馬は[3-6-2-17]で複勝率39.3%、5歳馬は[6-1-6-18]で複勝率41.9%なのに対し、6歳馬は[1-2-1-24]で複勝率14.3%、7歳以上馬は[0-1-1-21]で複勝率8.7%。
2.前走GI組が力を示す
過去10年で、前走がGIだった馬は[5-5-7-18]で複勝率48.6%と圧倒的。複勝回収率も118%あり、前走GIで凡走して人気を落とした馬の好走も多いレース。なお、前走GII組は[1-2-2-35]で複勝率12.5%、前走GIII組は[2-1-0-14]で複勝率17.6%。
3.差し追い込みは分が悪い
過去10年間でこのレースを差して制したのはただ1頭、13年の
トーセンラーのみ。残りの9頭は4コーナー4番手以内で競馬をしていた。18年の
レイデオロや17年の
マカヒキ、16年の
レーヴミストラル、15年の
ハープスターのように、後方からの鋭い決め手を武器に実績を残して来たタイプは苦戦を強いられている。
今年の登録馬で前走GIだったのは4頭いるが、その中でも
レッドジェネシスの巻き返しを期待したい。これまで白星を挙げたレースでは4角3〜6番手で回っているように前目でしぶとさを活かしてこその馬。頭数が抑えられた今回なら、前走の
菊花賞のように終始後手に回ることはないだろう。