今週は阪神芝2200mという、
宝塚記念と同じ舞台設定で
京都記念が行われます。復活を期す
オークス馬
ユーバーレーベンや昨秋に一線級相手に良い競馬ができた
サンレイポケットなどがスタンバイ。このレースに出走を予定している有力馬について馬場や馬体といった視点を中心に解説していきたいと思います。
サンレイポケット 写真で見ると横幅が薄く見えますが、実際に歩き姿を見ると筋肉量がしっかりあって、幅もあって力強い馬体です。直飛節で後肢の可動域が大きく、瞬発力というよりは長く脚を使うタイプです。天皇賞や
ジャパンCで速い上がりの競馬にも対応していますが、上がり3F36.5秒で差し切った
新潟大賞典の競馬がこの馬の適性が高い条件でしょう。その点内回りで比較的上がりの掛かる阪神の芝2200mというのは合っている条件だと思います。
今回は休み明けですが、少し余裕がある程度で筋肉の張りも良いので力を出せそう。7歳ですが更なる飛躍に期待が掛かります。
マカヒキ 9歳になりましたが、まだまだ馬体は張りが良く、十分やれそうな体付きです。
ディープインパクト産駒ですが馬格があって
パワーを感じさせる馬体。全盛期とは
シルエットが全く異なりますが、今は今で見栄えがする体付きになっています。今回は昨秋の
ジャパンC時に比べると余裕がある感じで、使えば更に良くなりそうですが、状態としては悪くありません。このメンバーなら十分に戦える状態だと思います。
ユーバーレーベン 昨秋の
秋華賞では思ったよりも仕上がっている印象でしたが筋肉の張りなどはまだまだでした。一叩きされた
ジャパンCではグンと馬体の張りが良くなり、迫力のある体付きに。その
ジャパンCが6着と悪くないレースでした。
今回は順調にきていて、仕上がりも良いですし、トモの筋肉など強度がグンと増してきました。以前に比べて背中のラインにも芯が入った印象で、ここは本来の力を出せそう。
シルエットや筋肉の質が父
ゴールドシップと似ていて、適性的にも似た感じですし、牝馬で手先が軽い分ある程度軽い馬場でもこなせます。この条件は合っていますし、現状は最有力と考えても良いでしょう。
ラーゴム 筋肉の質が持久力寄りで、上がりの掛かる競馬に実績があるのはその辺りが要因でしょう。体型的に2200はギリギリこなせる範囲。今回は少し余裕のある仕上げですが、コース形状は合っていますし、時計が掛かって持久力勝負になる様ならチャンスはありそうです。
レッドガラン マイルを中心に使われてきた
ロードカナロア産駒で筋肉量豊富な馬体ですが、関節の可動域が大きいので距離はギリギリこなせるでしょう。トモの筋肉が充実していて張りが良いですし、阪神で4勝を挙げているようにコース適性は十分。長く脚を使うタイプではないので、内目の枠を引いて直線で瞬発力を使えるようなら上位争いも可能でしょう。
レッドジェネシス 菊花賞はレース前のイレ込みがきつく競馬になりませんでした。今回も落ち着きがカギになりそうです。馬体面では仕上げは余裕残しという印象。精神面を考慮しての仕上げかと思います。左前の球節の後ろに何かありますが、写真ではわからないので、この辺りは当日要チェックです。能力的には上位ですが、状態面を見極めてからの判断となりそうです。
【総括】
現状は
ユーバーレーベンが好仕上がりで一枚上と見ています。
サンレイポケットもスムーズなら上位争いでしょう。結論はこれらの要素や調教などを加味して
ウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。
(文・古澤秀和)