冬から春にかけての長距離重賞戦線は、
ステイヤーズS、
ダイヤモンドS、
阪神大賞典、
天皇賞(春)という流れ。
ダイヤモンドSはその中で唯一のGIII戦で、なおかつハンデ戦ということで特殊な位置にある。
1.スローからの上がり勝負
強風の影響が大きかった20年や道悪だった16年は上がりが掛かったが、例年、長距離戦にしては上がりが要求される傾向にある。過去10回中9回で上がり3ハロンタイム2位以内の馬が勝利して、その内4頭は上がり3ハロン35秒0以下をマークした。
2.大型馬は苦戦気味
当舞台で行われるようになった04年以降の18回で、500kg以上だった馬は3勝のみ。全体で見ても[3-5-6-77]で複勝率は15.4%。対して、460〜499kgの馬は[12-10-9-99]で複勝率23.8%、459kg以下の馬は[3-3-3-32]で複勝率22.0%。
3.前走距離の傾向
過去18回の成績を前走距離別で見てみると、前走3600mだった馬、また前走3000mだった馬はそれぞれ複勝率20.0%。10頭以上の例がある距離でこれより成績が良いのは、前走2400mの複勝率27.9%、前走2500mの複勝率29.0%。対して、前走2200m組は複勝率14.6%、前走2000m組は複勝率11.1%。
ヴェローチェオロの重賞初制覇を期待したい。ここまでの実績や
ゴールドシップ産駒であることからして距離延長はこなせそう。また、過去13戦の内8戦で3位以内の上がりを使っているように、ある程度上がり勝負になっても対応できるはずだ。