「
フェブラリーS・G1」(20日、東京)
ダノンザキッドが新馬戦を勝った20年6月。その翌週、かつて
ジャスタウェイを担当していた榎本助手(須貝厩舎)を見つけたので「いい子が出たね」と祝福したのだが…。「実はあのレース、僕の馬も出ていました(
アレクサンドロス=6着)」と返されて冷や汗をかいた。
それはさておき、私は国内外のG1で3勝を挙げた名馬
ジャスタウェイの種牡馬としてのポテンシャルを高く評価している。需要の多いSS系
ハーツクライ産駒とはいえ、この馬自身はきれいなアウトブリード。牝馬との相性次第で、まだまだ大物が出てくる可能性はあると考えている。
6歳牝馬の
テオレーマは、無理のないローテを組まれて着実に地力を強化。下積み?時代は長かったが、21年11月のJBCレディスクラシックを快勝し、遂にG1ホースの仲間入りを果たした。
パワーの源は、母系に宿る
アーバンシーの3×4クロス。
凱旋門賞を制した名牝は、母としても
ガリレオや
シーザスターズといった世界的名馬を輩出。このビッグネーム3頭がそろって名を連ねるあたり危険性をはらんでいるようにも思えるが、アウトブリードの
ジャスタウェイとの配合がうまくマッチしたようだ。本格化した今なら、中央の舞台でも大仕事を期待したくなる。
提供:デイリースポーツ