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フェブラリーS・G1」(20日、東京)
8歳を迎えた19年覇者の
インティが、3年ぶりの復活Vへ好気配を漂わせている。前走は手前を変えずに伸びを欠いたが、ハミ受けが良化した栗東CWでの1週前追い切りでは、きっちり手前を変えて最後まで伸びていた。今の雰囲気なら、久々の戴冠があっても驚けない。
かつての砂王に復権ムードが漂っている。チャンピオンズC4着の
インティは、19年の当レース覇者。その勝利を最後に3年間も勝ち星から遠ざかっているが、実績のある舞台での巻き返しを虎視たんたんと狙っている。
前走は控える競馬をしていた近走から一転、2番手から4角過ぎに
ソダシをかわしに行く積極的な立ち回り。ラストは失速してしまったが、原因は明確だ。「最初に右手前で走っていて、コーナーで左手前に。最後の直線も左のまま走ってしまった」と和田助手は振り返る。
ただ、この中間はひと味違う。「牧場からいい状態で帰ってきた。1週前に乗った
武豊ジョッキーの感触も良かった。今回はハミ受けが良くなっていて、手前を変えられそうです」と、最後のもうひと伸びを期待できる。さらに、これといった逃げ馬も見当たらない。「ゆったりハナを取れればいい競馬ができる。千六なので引っ掛かることもない」と絶好の展開を望めそうだ。
3〜5歳時には破竹の7連勝でG1タイトルをゲットし、今もなおダート戦線の最前線で戦い続けている。馬房にはファンからもらったお守りが大切に飾られており、「これに守られている感じです」と同助手は力を込める。いざ、復活へ-。8歳で再び輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ