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フェブラリーS・G1」(20日、東京)
再び大駆けがあるかもしれない。昨年9番人気ながら2着に激走した
エアスピネルに好ムードが漂う。9歳を迎えたが、肉体、精神ともに衰えはなく力は健在。昨年と同じローテで挑む今回、新コンビを組むM・デムーロを背に、平地G1最高齢戴冠を狙う。
9歳を迎えても心身は若い。16日の最終リハでは、栗東坂路でしまい重点に追われた
エアスピネル。
ゴーサインを受けてからの力強いフットワークが目を引いた。「衰えを感じない元気さ。調教も走るし、態勢は整っている」と笹田師。12度目のG1挑戦を前に自信たっぷりの仕上げだ。
昨年は9番人気の低評価を覆し2着と激走。直線では馬群をさばくため追いだしが遅れるロスがあったが、勝ち馬に0秒1差まで急追した。「直線で窮屈なところがあった。よく伸びたし、スムーズなら際どかった」と指揮官も悔しそうに振り返る僅差の内容だった。
必勝を期し、今回の臨戦過程も好走した去年を踏襲。武蔵野S、チャンピオンズCを経ての参戦となった。「去年ぐらいの動ける状態になっている。左回りのワンターンが上手な馬だから、ここが一番合っている」とトレーナー。同舞台で行われる武蔵野Sは一昨年が3着、昨年は2着。本番での大駆けの準備は整ったとみていい。
新コンビを組むM・デムーロも1週前追い切りでまたがり「9歳だけど、まだまだ若い」と舌を巻く。指揮官は「大きいレースで勝負強い騎手。期待しています」と悲願達成に向け、人馬へ大きな期待をかけた。
提供:デイリースポーツ