競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
この東京開催にて新馬戦が終了。いよいよ来年の足音が聞こえてきましたか?いやいや、3歳シーズンはここからが本番。クラシック
トライアルの季節が近づいてきましたし、有力馬の動向が特に気になりますよね。その中で先週の
共同通信杯を制した
ダノンベルーガ(牡、堀)が主役を担う存在として一気にクローズアップされましたね。
1戦1勝のキャリアで臨んだ重賞でしたが、G1でも好走実績のある馬がいるハイレベルな組み合わせを制したその内容は衝撃的でした。
ハーツクライ産駒らしい緩さはありますが、重厚感があって、かつ速い上がりにも対応できるのは一流馬の証。距離は延びても全く問題なさそうですし、これはちょっとした大物ですね。
バリバリの高速馬場になった時だけ対応できるかどうかですが、いよいよ出てきたか、と思わせるレースでした。次走はまだ未定ですが、イメージとしてはよりダービー向きですかね。どういうローテで頂点を目指してくるのか楽しみです。2着の
ジオグリフ(牡、木村)はノーザンF天栄に放牧。
皐月賞(4月17日・中山、芝2000m)に向かうことになるとのこと。
先週土曜に行われた
デイリー杯クイーンCを勝ったのは
プレサージュリフト(牝、木村)。こちらも末脚の破壊力が素晴らしかったですね。いい意味で
ハービンジャー産駒らしくないという感じでしょうか。こちらも新馬戦からの重賞制覇でしたね。こういう新興勢力が出てくると、馬券的にも本番が楽しみになりますよね。今後の様子を見ながらということですが、順調なら
桜花賞(4月10日・阪神、芝1600m)へ向かうことになりそう。2着の
スターズオンアース(牝、高柳瑞)も山元トレーニングセンターへ放牧に出てから
桜花賞へ向かう。
先週のゆりかもめ賞を勝った
レヴァンジル(牡、堀)は
すみれS(26日・阪神、芝2200m)へ出走予定とのこと。
さて
トライアルと言えば、やはり
弥生賞ディープインパクト記念(3月6日・中山、芝2000m)が最大の注目レースになりそうですが、ここもなかなか楽しみなメンバーが出走を予定しています。
朝日杯FSの勝ち馬
ドウデュース(牡、友道)
きさらぎ賞の勝ち馬
マテンロウレオ(牡、昆)
京都2歳Sの勝ち馬
ジャスティンロック(牡、吉岡)
ジュニアCの勝ち馬
インダストリア(牡、宮田)
若駒Sの勝ち馬
リューベック(牡、須貝)
京成杯の2着馬
ロジハービン(牡、国枝)
ホープフルSの3着馬
ラーグルフ(牡、宗像)
OP以上で実績を挙げている馬だけを抜粋してもこれだけのメンバーです。
皐月賞だけではなく、その先まで見据えて見る注目レースとなりそう。いやー、楽しみです。(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ