テイエムサウスダンに騎乗する
岩田康誠騎手、もともと誰も見ていない時も厩舎の掃除を自主的に引き受けるなど、本当に馬が好きで、仲間が好きな方なんです。
いまは飯田雄三厩舎の方々とともに、切磋琢磨しているようですね。
「(
テイエムサウスダンの好成績は)厩舎一丸となって頑張ってきた成果だと思います。
日々のトレーニングやコミュニケーションが面白いですし、それが実戦に繋がっていくということが、今は凄く楽しいな、というのがありますね」(
岩田康誠騎手)
前走の
根岸Sが10キロ増。この中間も実に元気がよさそうでした。
「ちょっと重いな、と思ったのでGIだし目一杯仕上げました。前回(東京競馬場を走った
武蔵野S(GIII)で9着に負けたとき)の敗因はわかっていますし、距離は“持つ”という気持ちで挑んでいきます」
古い言葉かもしれませんが、岩田騎手には“義理と人情、御恩と奉公”という言葉を感じさせます。
「自分が落ちぶれて、それにもかかわらずこういうチャンスを与えてくれたという恩もありますし。GIの勝利をプレゼントというか(恩を)返したいな、というのはひとしおありますね」
(取材・文:花岡貴子)