「
小倉大賞典・G3」(20日、小倉)
ついに1番人気馬が勝利をつかんだ。
アリーヴォが大外から豪快に差し切り、重賞初V。21年末から続いたJRA重賞での1番人気連敗
ワースト記録を「19」で止めた。2着は3番人気の
ランブリングアレー、3着は8番人気の
カデナだった。
ここまで4戦4勝の小倉で、1番人気の
アリーヴォが重賞初制覇を飾った。勝負の直線。8枠16番から発進した小倉マイスターは、中団で
ランブリングアレーを見ながら運び、大外に持ち出し末脚を伸ばす。スタンドから一番近い距離。荒れていない芝を踏み締め、先頭でゴールに飛び込んだ。
初コンビの横山和は「リズム良く行こうと思っていました。幅広い戦法をとれるので、安心感がありました」と声を弾ませる。「ハンデ戦ですが、重賞を勝ち切るのですから勢いは本物。このまま無事に成長してくれれば。人気に応えることができて良かったです」。21年の
ホープフルS(
コマンドライン12着)から続く重賞1番人気連敗
ワースト記録(84年の
グレード制導入以降)も「19」でストップ。信頼の1勝を笑顔で振り返った。
杉山晴師は「ねじ伏せる感じでしたし、今までで一番強い競馬だと思います」と確かな手応えを口にする。次走に関しては「しっかりとオーナーサイドと相談したい」と話すにとどめたが、戦いの場はさらなる高みを目指す春へと続いていく。
提供:デイリースポーツ