ついにラストウイークを迎えた藤沢和師。多くの功績を残したトレーナーは、競馬人とのさまざまな交流があった。
クリストフ・ルメール騎手(42)=栗東・フリー=が、指揮官への熱い思いを語った。
ここまで2人で勝ち獲ったJRA重賞は25勝(うちG1・10勝)。藤沢和師&ルメールは希代の黄金タッグだった。「レジェンドなので残念。30年以上もトップトレーナーだったのに、やめないといけないのはショック」。ルメールが思いを語った。
同厩舎での騎乗回数は614、勝利数161(2月20日終了時点)。いずれもルメールにとって断然トップの数字だ。「たくさん大きいレースを勝ちました。2人のコラボは良かったですから。日本に来てから、いい馬に乗せてくれました。感謝しています」とかみしめる。
藤沢和師の相馬眼に驚くことが多かったという。「馬をよく見て、よく分かっている。レースの使い方が上手で、若い馬がだんだん良くなって強くなる。2歳から5歳まで
トップレベルで使えて、彼の馬の人生は長かった」と振り返った。
思い出のレースを聞かれると「ダービー。特別でしたね」と即答した。17年に
レイデオロを3歳馬の頂点へと導き、名伯楽にダービートレーナーの称号をプレゼントできた一戦は、名手にとっての宝物でもある。
提供:デイリースポーツ