「
阪急杯・G3」(27日、阪神)
前走の
京都金杯で勝ち馬から0秒1差の4着に好走し、復調の兆しを見せた
ダイアトニック。20年
スプリンターズS(13着)後に骨折が判明し、復帰初戦となった昨年8月のキーンランドCは14着と大敗したが、立て直しが奏功して、本来の力を取り戻しつつある。重賞2勝を誇る7歳馬が復活Vを果たし、次のG1に向けて弾みをつけたいところだ。
安田隆師も復調の手応えをつかんでいる。「去年の夏に戻ってきた時は、歩様が良くなかったですね。ただ、前回は雰囲気が明らかに良くなっていました。一瞬勝ったかと思ったくらいでしたし、いい内容でしたね」とレースぶりを評価する。57・5キロのハンデを背負い、決してベストではない1600メートルで好走したのは、今後に向けて明るい材料だ。「今回は1400メートル。この馬には合っていますからね」とトレーナー。この距離は〈5110〉と抜群の相性を誇る。
前走後の調整も順調そのもの。担当の石井助手は「体の張りや毛づやが良くなっています。夏場より寒い時季の方がいいですね。前走が合格点を与えられる内容でしたし、ベストの距離で次につながるレースをしてほしいです」と期待を込める。20年
高松宮記念では3着に惜敗。あの時の無念を晴らすためにも、まずはここで完全復活を実証するVを決める。
提供:デイリースポーツ