「
中山記念・G2」(27日、中山)
20年
ホープフルSの覇者
ダノンザキッドが、今度こそ完全復活を証明する。不運な骨折で春のクラシックは不完全燃焼で終わったが、復帰した昨年秋は
富士S4着、マイルCS3着と実力馬らしい戦績を残してきた。再び
ビッグタイトルをつかむために、ここは何としても久しぶりの勝ち星を手にしたいところ。G1を制した中山で、きっちり結果を出す。
完全復活へ向けて、20年
ホープフルSの覇者
ダノンザキッドが、好調時の活気を取り戻してきた。
安田隆師の穏やかな表情が回復ぶりを物語る。「去年の今頃とは雲泥の差です。当時は体調が芳しくありませんでしたから」。
昨春は
弥生賞ディープインパクト記念3着を
ステップに
皐月賞へ駒を進めたが、1番人気に支持されながらもまさかの15着に大敗。レース後に右橈骨粗面剥離骨折が判明し、大目標のダービーを前に休養を余儀なくされた。
しかし、静養を経て秋に復帰すると、2戦目のマイルCSでは
グランアレグリア、
シュネルマイスターの3着に善戦。マイルのスペシャリストに切れ負けしたものの、G1馬らしい底力は示した。
迎えた今季初戦。2月上旬から順調に乗り込まれ、徐々にピッチを上げてきた。1週前には栗東CWで併せ馬を行い、一杯に追われて6F82秒5-37秒0-11秒0をマーク。「これだけやれたし、いい感じ。川田騎手には“まだ上に跳んでいる”と言われましたが、一方で“成長を感じる”とも。来週でちょうど良くなるのでは」とV発進への手応えをつかむ。「ここの結果次第で、次にどこへ行くかを決めたい」とトレーナー。復活Vで存在感をアピールしたい。
提供:デイリースポーツ