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阪急杯・G3」(27日、阪神)
リンゴアメに激走ムードが高まっている。21年12月の休養明けから状態はグンと上向き。4歳を迎えて、心身ともに充実一途の勢いだ。前走・
淀短距離S10着の敗因は左回り&出遅れと明白。阪神変わりで1年7カ月ぶりの勝利をつかみ取る。
スタンバイはOKだ。2度目の重賞Vへ
リンゴアメが上り調子で挑む。前走の
淀短距離Sは10着に敗れたが、もともと左回りに良績がない上、出遅れも響いた。菊川師も「千二で出遅れてしまうと致命的。ある程度の位置を取らないと」と悔やんだ。今回、舞台は阪神へ。過去3戦して阪神JFこそ大敗したが、他2戦はオープンで小差の競馬。指揮官も「イメージはいい」と反撃へ期待を込める。
2年前の夏、函館で新馬-
函館2歳Sを鮮やかに連勝。ただ、それ以降の10戦は勝ち星に恵まれてない。トレーナーは「若馬には遠征続きできつかった。馬体重も減ったりしていたしね。距離も手探りでマイルくらいまでは持ってほしいというのがあったけど、集中力が途切れてしまう」と分析。得意の6F戦で復活を期した昨夏の札幌でも思ったように活躍できず、その後の放牧で体調を崩すなど厳しい状況が続いた。
しかし、たっぷりと休養を取ってリフレッシュできたことで馬体は一回り大きくなり、気配も明らかに上向いてきた。「子どもっぽくて粗削りなところがあったけど、少しずつ解消されて精神的にも大人になってきている。状態はいいし、体力もついてきた。中間は無理しない調整で体調も安定しているし、走る態勢は十分整っているよ」と師は手応えをにじませる。いざ、1年7カ月ぶりの白星へ-。決して早熟とは呼ばせない。
提供:デイリースポーツ