2019〜2021年にかけて3年連続でイギリスリーディングを獲得し、日本でもお馴染みのオイシン・マーフィー騎手が、14か月の騎乗停止処分を受けたことが分かった。英競馬
メディア『Racing Post』などが報じている。
現地時間22日、BHA(英国競馬統括機関)の第三者委員会が開かれ、新型コ
ロナウイルス規定で禁止されていた旅行やアルコール違反などマーフィー騎手の行動について議論がなされた。
結果、2度の新型コ
ロナウイルス規定違反で11か月、2度のアルコール検出で100日間の騎乗停止処分が決定。処分は昨年12月8日に遡って適用開始となり、2023年2月16日まで14か月間の騎乗停止が確定、マーフィー騎手はこの決定に異議を唱えておらず処分を受け入れている。
なお、マーフィー騎手は医療サポートを受けて節制に取り組むため、昨年12月に騎手免許を返上している。
【Racing Post記載のマーフィー騎手の声明(抜粋)】
「私は朝の騎乗が終わった後に酒を飲み、多くの場合でワインをボトル一本完飲していました。夜になると、また何杯もワインを飲むことができ、その生活は私がアルコールへの向き合い方を変えるまで続きました。
飲酒に関して次第に抑えが効かなくなりました。その過程で自分自身の評判に大きな傷をつけてしまいました。時間をさかのぼることはできませんが、私は重大な過ちを犯してしまいました。私は全ての違反を認め、これからこの問題にうまく向き合っていければと思っています」
O.マーフィー騎手は1995年9月6日生まれの26歳。アイルランド出身で、拠点はイギリス。2019年から昨年にかけ、3年連続でイギリスリーディングを獲得した。
日本でもたびたび
JRAの短期免許を取得し、
スワーヴリチャードで2019年
ジャパンカップ(GI)を制するなど活躍。他に日本調教馬とのコンビでは、
ディアドラで2019年ナッソーS(英G1)、
マルシュロレーヌで昨年のBCディスタフ(米G1)を制している。