春は旅立ちの季節だ。2月末、東西の調教師が引退する。長くもあり、短くもあったトレーナー人生-。刻一刻と迫る最後の週末に向けて、胸の内を語った。
引退を前にしても、いつも通りの穏やかな表情を浮かべていた。藤沢和師は「おかげさまで最後まで馬主さんに応援してもらい、終わることができる。これから暖かいシーズンになるから、(所属馬には)今後も頑張ってほしいね」と話した。
88年に開業し、歴代2位となるJRA通算1568勝をマーク。若かりし日に英国で学んだ手法を日本に持ち込み、常識にとらわれない“馬優先主義”は自身の代名詞ともなった。最終週は27日中山11R・
中山記念への3頭出しを含む、12頭の大攻勢。最後は大団円で締める。
◆藤沢和師・戦歴 97、98年
マイルCS=
タイキシャトル、02、03年
有馬記念=
シンボリクリスエス、04年
天皇賞・秋、
ジャパンC、
有馬記念=
ゼンノロブロイ、17年ダービー=
レイデオロ、20、21年
マイルCS=
グランアレグリアなど、重賞126勝(うちG134勝)を含むJRA通算1568勝(※他に98年
ジャックルマロワ賞・仏G1を
タイキシャトルで制覇するなど海外重賞3勝)
提供:デイリースポーツ