昨年12月6日にサンタ
アニタパーク競馬場で調教中に、心臓発作とみられる症状で急死したメディーナスピリットに関し、
カリフォルニア州競馬協会は24日、「死因に不審な点は見当たらない」との公式見解を発表した。
昨年5月のG1
ケンタッキーダービー(d10F)で、1着入線後にドーピング検査で禁止薬物のベタメタゾンを検出。9カ月半が経過した今年2月21日に、失格処分が確定して優勝を剥奪されたのがメディーナスピリットだ。
2冠目のG1
プリークネスS(d9.5F)で3着になった後、休養をはさんだ同馬は、秋に復帰するとLRシェアドビリーフS(d8F)、G1
オーサムアゲインS(d9F)を連勝。シーズンの総決算となるG1
BCクラシック(d10F)でも2着に健闘していた。
BCクラシックから1カ月後に、調教中に倒れて急死した同馬について、遺体の解剖が行われた他、直前の調教内容、薬物投与記録を精査した上で、
カリフォルニア州競馬委員会は獣医師を交えた専門家会議を開催。メディーナスピリットの急死に不審な点はないとの結論に至った。
(文:合田直弘)