「
弥生賞ディープ記念・G2」(6日、中山)
無傷の3連勝で朝日杯FSを制し、最優秀2歳牡馬となった
ドウデュース。初のマイル戦の前走も中団で難なく折り合い、最後は上がり3F最速の末脚を発揮した。着差は半馬身でも、死角の見当たらない完勝劇だった。
そんな2歳王者の最大の強みは、潜在能力の高さとそれを最大限発揮できる賢さとセンスだ。友道師は「
パワーがあるのがいいところですが、頭も良くてオン、オフがはっきりしている。前走は阪神ということでマイルを使いましたが、あの距離でもムキにならなかった。その辺りがセンスでしょう」と太鼓判。前走後は滋賀県のノーザン
ファームしがらきへ放牧に出され、さらなる成長を遂げた。
1週前追いは栗東CWで3頭併せを行い、楽々と最先着。内を回ったとはいえ、6F79秒0-36秒5-11秒3も優秀だ。「馬体も
パワーアップして現時点で心配するところはない」と師が言えば、騎乗した
武豊も「相変わらず動きは良かった。さらにたくましくなって
スケールアップしている」と納得顔だ。
初の中山2000メートルだが、鞍上は「利口で手がかからず、器用さもあるので問題ない。
皐月賞と同じコースのここでどんなレースをしてくれるのか楽しみですし、連勝を続けたい」と期待十分。数々の名馬を知る名手をして「こんなに順調に来ている馬も珍しい」と言わしめる優等生が、連勝街道を突っ走る。
提供:デイリースポーツ