春到来を思わせるうららかな陽気の中、“
蛯名正義厩舎”が1日、本格的に動き出した。JRA通算歴代2位の1570勝を上げ、2月末で定年引退した名トレーナー・
藤沢和雄師の元で1年間修行を積み、いよいよ“独り立ち”の朝を迎えた蛯名正師。「大丈夫だと思ってやっているけど、ホントに大丈夫かなって。ドキドキしているよ」。船出にあたっての素直な胸の内を明かした。
厩舎服はシンプルな紺地。
デザイナーに依頼したという
ロゴマークが左胸に踊る。「昔、海外へ行った時に、ある馬の勝負服が格好いいなぁ、と思ってね。派手な色も目立っていいけど、スタッフに着るの嫌だって言われると困っちゃうから。ロゴ?馬のことは考えるけど、特にこだわりはないよ」と笑った。
今週の出走馬はなく初陣は来週以降になるが、「藤沢先生の言われた“健康で丈夫な馬をつくる”が印象に残っている。先生以上はないんだし、それをまねした方がいいと思っている。先生には最後に“頼むな”とだけ言われた。貴重な経験を生かして、責任をもって仕事をしていかないとね」と意気込みを新たにしていた。
提供:デイリースポーツ