暮れの
阪神ジュベナイルフィリーズ、そして本番
桜花賞と同じコースで行われる最重要
ステップレースで、上位3着までに
桜花賞への優先出走権が付与される。近年では
ステップレースを使わないで本番へと向かう馬も多くなっているが、過去10年間で、このレースを
ステップに
桜花賞へと挑んだ馬は5勝2着7回3着6回と優れた成績を残している。
◎
ウォーターナビレラは
ファンタジーSの優勝馬で、
阪神ジュベナイルフィリーズ3着馬。前走は初めて経験するハイペースにもしっかりと対応し、最後の直線では先頭に立って見せ場を作った。武器は先行力と鞍上の意のままに動けるレースセンス。適正距離についてはまだ未知数な部分を残すが、これまでのレース内容から能力を発揮できる距離であることは間違いない。5月の末生まれという遅生まれなので、まだ伸びしろはありそうで、器用なタイプだけに大崩れがないという意味では最右翼だ。
〇
サークルオブライフは
阪神ジュベナイルフィリーズ、そして
アルテミスSの優勝馬。
アルテミスSでは推定上がり3ハロン33秒5の豪脚を披露し、前走は最後の直線でややモタれるような素振りも見せながら、最後は力でねじ伏せた。器用な脚を使うタイプではないので取りこぼしも考えられるが、将来性も含めた絶対値、底力はメンバー中随一のものを感じさせる。
▲
サウンドビバーチェは
菜の花賞の優勝馬。今回と同じ舞台の
白菊賞では
エルフィンS1番人気3着
ルージュラテールからハナ差の2着だった。初勝利まで3戦を要したものの、デビュー戦は456kgだった馬体重が1戦毎に増えており、体重の増加とともに成績が安定してきた。母はイ
タリアの重賞勝ち馬で、母の父は
デインヒル直仔。
ドゥラメンテの産駒だけに距離はもう少し長くても対応してくれそうだ。注目したい。
ほかでは1番人気に支持された
阪神ジュベナイルフィリーズは大きく体重を減らしてしまった△
ナミュールと、そのレースで2番人気に支持されながらも不利があった△
ステルナティーアの2頭はまだ見限れないところがある。小柄な牝馬ではあるが、デビュー2戦目の
クイーンCでは非凡なレースセンスと狭いところを割って出ようという根性を見せた△
ラリュエルにも注目したい。