南関東重賞6勝馬
キャプテンキング(大井・
的場直之厩舎)が現役を引退し、新天地で種牡馬生活を送り始めている。
キャプテンキングは2016年8月に
中央競馬からデビューすると、2017年からは南関東の一員になり、クラシック一冠目の
羽田盃を制覇。
その後、
ゴールドカップ、
フジノウェーブ記念、
ブリリアントカップ、
川崎マイラーズと重賞4連勝した際には、的場調教師の騎手の同期にあたる
坂井英光騎手(現調教師で、
坂井瑠星騎手の父)が手綱を取り、同期コンビによる勝利も話題を集めた。
「(
キャプテンキングは)能力が高くて競馬センスのすばらしい馬でした。夏が弱くて年間を通してもあまり数は使えませんでしたが、それでも重賞を6つも勝ってくれてたくさんのいい思い出を作ってくれました。これからも忘れられない1頭になると思います」(的場調教師)。
キャプテンキングの生まれ故郷は、北海道新ひだか町の静内
フジカワ牧場。現在は静内
フジカワ牧場の所有となり、同じ新ひだか町のチェ
リーフィールズで元気に過ごしているそうだ。3月1日から正式に種牡馬としての活動を開始させ、種付け時は白馬牧場(新冠)で行うとのこと。
「ゆくゆくは功労馬として帰ってくる予定ですが、うちには生産馬の
ワイルドワンダー(
キャプテンキングの叔父)も種牡馬として産駒を送り出しているので、成績を残してくれた
キャプテンキングもチャレンジしてみたいと思いました。
試験種付けも上手だったという報告もありました。うちの繁殖牝馬もいい発情が来ればつけたいと思っています。頭数は少ないでしょうが、まずはゆっくりゆっくりと、種牡馬として大きく羽ばたいてくれればいいなぁと願っています」(藤川達矢さん)。
藤川さんの夢と希望をのせ、種牡馬
キャプテンキングとしての第2の生活が始まった。
【
キャプテンキング】
8歳牡馬
馬主:平本敏夫様
生産:静内
フジカワ牧場様
父:ファスリエフ、
母:ストロベリーパフェ、
母父:ブライアンズタイム(取材・文:高橋華代子)