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【フィリーズレビュー】心身ともに充実一途! キミワクイーンの逆襲を期待/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2022年03月10日(木) 18時06分
 フィリーズレビュー(13日、阪神芝内1400メートル=桜花賞トライアル)は2012年にアイムユアーズが勝利後、関東馬は2着が1回だけという鬼門のレース。今年もナムラクレアを筆頭に関西馬は強力布陣で東の劣勢ムードは否めないが、それでもここは美浦のキミワクイーンに注目。阪神JFのレース後から、ここに出走してくれば本命にしようと決めていた馬だ。

 その阪神JFは中間の追い切りが抜群で奥村武調教師も「ジョッキー(内田博)が“勝負から逃げるつもりはない”と言っていたし、メンタルの強さは相当なもの」。その前がかりのコメントは耳に残っていた。レースでは好位からスムーズに立ち回り、直線の入り口では先頭をうかがう勢い。その瞬間は“やられた”と思った(予想は無印だった)。

 ただ、そこで進路がふさがり、馬場の悪い内に切り替えざるを得ず最後は脚が鈍ってしまった(結果は10着)が、進路が開いていたら、勝つまではどうかも馬券圏内争いには食い込めたかもしれない。今回は2戦2勝の1400メートル。重賞でも通用する可能性は十分あると思っている。

 この推理を担当の大瀧厩務員に話すと「確かに前走は直線でスムーズではなかったですからね。それにマイルもこなせないことはないですが、現状は1400メートルがベストだと思います」。続けて「前走も状態はすごく良かったですが、今回はさらに良くなっていますよ。1週前追い切りもうちの厩舎の中ではかなり走るクールキャットを相手に、いったん抜かれてもまた抜き返したように勝負根性のある馬です。カイバもしっかり食べていますし、体も増えて体高が伸びたぶん、少しストライドも大きくなっているように感じます」と成長ぶりに太鼓判を押す。

 さらに「少し舌で遊んで気を抜いたりする面があるので、先生とも話をして追い切りから舌を縛ってみました。最後まで集中力が続いて、いい感じでした」と課題もしっかりクリアしている。

「稍重馬場の新馬戦で勝っているように蹄が小さいから、多少馬場が悪くなっても苦にしないはず。阪神に輸送した前走も体を減らすことなく臨めましたから、その点で心配する必要がないのは心強いです。スタートは速い馬ですし、スッといい位置につけてスムーズに走れれば好勝負できると思うんですよね」

 ここまでポジティブな話をたくさん聞けて、記者のテンションは上がりまくりだ。心身ともに充実一途の上に最適舞台なら、強力関西馬を打ち破り、馬名通り“クイーン”となってくれるに違いない。

(美浦の女王大好き野郎・松井中央)

東京スポーツ

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