「
フィリーズレビュー・G2」(13日、阪神)
栗東坂路で
ナムラクレアが9日、抜群の切れを発揮した。馬なりでこの日の栗東坂路ラスト1F最速となる11秒6をたたき出し、約3カ月ぶりでも文句なしの仕上がりだ。
ド迫力リハだ。朝一番の栗東坂路に登場した
ナムラクレア。前半はゆったりと入り、最後はうなるように加速。馬なりでマークした全体時計が4F51秒3なら、ラスト1Fはこの日の坂路最速の11秒6と、切れに切れた。「息を整える感じのつもりだったけど、すごく動いた。時計が出ちゃうタイプ」と騎乗した浜中。1週前追い切りと比較し、「終わってからの息の入りとか、仕掛けの反応が先週より良くなった」と変化を口にした。
動きを見守った長谷川師も満足げ。「指示よりも速かったけど、無理はしていない。いい動きだった」。満点
ジャッジに加え、「
バランス良く成長している」と手応え十分だ。
勝ち鞍の2勝は1200メートルで挙げたもの。「体型的にはス
プリンター色が強い」。指揮官も認める短距離馬だが、マイルに対応できるよう、徐々に距離を延ばし、馬も進化を遂げた。
阪神JFでは後方待機から差を詰めて5着と健闘。主戦も「折り合いに専念して何とかこなしてくれた」と及第点を与える。
千四の今回、先に見据える
桜花賞に向けて結果と内容が問われる。「1F短縮はプラスだと思う。メンバー的にも力上位なのは間違いないし、今回は結果を出したい」と浜中が胸を張れば、長谷川師も「負けられないぐらいの気持ち。いい形で
桜花賞へ迎えるように」と力が入る。
トライアル制覇で桜の舞台へと加速する。
提供:デイリースポーツ