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【阪神大賞典展望】天皇賞・春の前哨戦、あの穴馬の大駆けを期待したい

  • 2022年03月16日(水) 06時00分
 3月に開催されるようになった87年以降で、阪神大賞典天皇賞・春を連勝した馬は11頭。重要度の高い前哨戦として長い歴史を持つ。ただ、以前と比べて長距離路線の層が薄くなってきたこと、17年から大阪杯がGIに格上げされたことにより、出走メンバーのレベルは低下傾向にある。

1.中距離で戦えるスピードが必要

 一昨年3番人気で8着のボスジラ、19年2番人気で6着のリッジマン、18年2番人気で4着のアルバートなど、直近の実績が長距離に偏っている馬はスピード不足から苦戦を強いられている。当然スタミナは必要だが、中距離でも戦えるスピードも同時に求められる。

2.先行力より後半の脚

 一昨年の勝ち馬ユーキャンスマイルは2周目2コーナーから[9-8-4]と位置取りを徐々に上げて勝利。19年のシャケトラも[9-2-2]、18年のレインボーラインも[9-8-4]、17年のサトノダイヤモンドも[8-8-4]、16年のシュヴァルグランも[7-7-4]と、2周目に入ってから動いていく競馬をした馬の活躍が目立つ。また、1位の上がりを使った馬は過去10年で[7-4-1-0]。

3.内・小回り実績に注目

 過去10年の勝ち馬はすべて、小・内回りコースの芝1800m戦以上で勝利した実績があった。2着馬についても、10頭中7頭がこの条件をクリアしている。コーナー6回でゴール前の直線が短いというコース設定なので、不器用なタイプは苦戦傾向にある。

 サンアップルトンの食い込みに期待したい。過去に中山や福島の長丁場で図太い末脚を活かして好走した実績があることから、今回の舞台が合っている可能性は高そう。9か月半ぶりの休み明けは気になるものの、それで人気しないようなら逆に狙い目だと見る。

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