「フラワーC・G3」(21日、中山)
鮮やかな直線一気でデビュー戦を快勝した
キタサンシュガーが、勢いそのままに中山のG3へ東上する。
清水久厩舎の
キタサンブラック産駒で、オーナーは歌手の北島三郎(名義は大野商事)だ。父も手掛けた辻田厩務員が担当。小柄な牝馬でサイズは違うが、ブラックと同じ馬房でくつろぐ娘の姿に「お父さんも馬房の中ではゆっくり休んでいました。従順なところはよく似ています」と穏やかな表情を見せる。
父はパワフルな走りで一時代を築いたが、産駒は意外にも切れる脚を使えるタイプが多い。シュガーの初戦もまさにそう。直線での伸び脚は他馬が止まって見えるほどだった。「動ける感じにはなっていましたが、まさかあそこまでの脚を使ってくれるとは。切れましたね」と想像以上の走りに感心しきりだ。
2戦目での重賞挑戦に「食いが細い方ですし、長距離輸送も初めて。心配はあります」と気を引き締めるが、「初戦の走りを見れば、距離が延びても良さそう。何とか結果を出せれば」とVへの期待は大きい。ロマンあふれる好素材の走りに注目だ。
提供:デイリースポーツ