3月16日(水)
高知競馬場で行われた第24回
黒船賞(JpnIII 1400m)は、兵庫から参戦した3番人気の
イグナイター(
田中学騎手)が、人気を集めた
ラプタスや
サクセスエナジーの後ろからレースを進め、4コーナーで内をすくって先頭に。そのまま押し切って前走の
黒潮スプリンターズカップに続いて2連勝とし、ダート
グレード競走初制覇を飾った。
勝ち時計は1分30秒3。1馬身差の2着は2番人気
ヘリオス、クビ差3着に内から追い上げた地元高知の6番人気
ダノングッド、さらにクビ差の4着に4番人気
サクセスエナジー。逃げた1番人気
ラプタスは6着に終わった。
黒船賞の地方所属馬による勝利は第1回の
リバーセキトバ(高知)、第20回の
エイシンヴァラー(兵庫)に続いて3度目。
勝った
イグナイターは父
エスポワールシチー、母ビ
アンコ(
その父ウォーニング)の牡4歳鹿毛馬、兵庫・
新子雅司厩舎の管理馬。通算成績14戦7勝、ここまで重賞は園田の楠賞、高知の
黒潮スプリンターズカップを勝ち、
黒船賞でダート
グレード競走初制覇を飾った。また
新子雅司厩舎は4年振り2度目の
黒船賞制覇となった。
<レース後のコメント>
1着
イグナイター(
田中学騎手)
「本当に嬉しいです。前回のレースで自信もついたので、今日は一つでも上ではなく、勝負に行った結果、勝利できた事が嬉しいです。手応えは抜群で、抜け出すのが速かった分、最後は脚が上がってしまいましたが、もう少し我慢していたらもっと楽に勝てたくらいの手応えでした。道中は
リラックスして、力みもなく指示に従って、楽な競馬で直線を迎えられました。
新子調教師は乗る前に何も言わずにいてくれて、それが一番ありがたいです。厩務員、調教師とは、レース後言葉ではなく握手を交わしました。それで十分です。今日はハンデ戦ではなく斤量も別定で、それで勝てた事はすごく自信になりましたし、これからも大きいレースに挑戦していきたいと思います」
2着
ヘリオス(
武豊騎手)
「状態も良かったですし、初めての
地方競馬で色々こなして、収穫あるレースでした。地方の競馬場でも活躍できそうですね」
4着
サクセスエナジー(
吉原寛人騎手)
「揉まれると良くないので3番手の外を追走しましたが、今日の馬場は内が使えるので、厳しかったです。それでも最後まで、よく頑張って走ってくれました」
(取材:井上
オークス)
ラジオNIKKEI