「魁!海外馬券塾」(16日)
数年前はドバイ郊外のメイダン競馬場から、街の中心部にある世界一高いビル・
ブルジュハリファがよく見えたのだが、今はその下半分ほどはあまり見えなくなった。間に新しい高層ビルが数十棟も建設されたからだ。訪れる度に新しい街ができ、世界のどこよりも躍動を感じる都市がドバイだ。
新陳代謝の激しいドバイの街で、残念ながらあまり活気を感じないのがメイダン競馬場だ。最大のイ
ベントであるドバイワールドC開催が新型コ
ロナにより20年に中止になった影響が大きく、資金的に決して余裕のない状況だと聞く。いつも日本の人馬に親身に接してくれるスタッフから、“給料が減った”“自分はもう来年にはここにいないかもしれない”といった声を聞くのがとても悲しい。
日本競馬の成長を支えてくれたドバイワールドC開催に、最も効果的な恩返しができるとすれば、日本での馬券発売から流れる売り上げの一部だ。どうか、日本馬が多数出走する26日夜のドバイ決戦の馬券を1円でも多く買っていただきたい。日本馬陣営にできることは、一頭でも多く馬券に絡む着順に来ること。皆さまの支援に心より感謝いたします。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ