都内ではソメイヨシノの開花も宣言された先週末…。

　競馬もいよいよ春本番へ。今週から、春のGIシリーズが始まります。

　重賞では、まず土曜日にGII日経賞(中山・芝2500m)とGIII毎日杯(阪神・芝1800m)。日曜日にGIIIマーチS(中山・ダ1800m)と、スプリントGI・高松宮記念(中京・芝1200m)が行われます。

　重賞での激走馬を、コンピュータ予想するこのコーナー。膨大なデータを駆使したネット競馬オリジナルAIが、狙いの1頭を探ります。

　今週は、この中からGI高松宮記念にスポットを当てて狙い馬を探していきましょう。

　まずは、出走予定メンバーのチェックから。

　火曜日時点での出走登録は20頭。昨年の春秋スプリント王はともに不在となりましたが、新興勢力も多数出走。これからの短距離戦線を占う、重要なレースとなりそうです。

　現時点で上位人気が予想されるのは、昨年このレース2着のレシステンシア(牝5・栗東・松下厩舎)。スプリントGIでの2着が3回と能力上位は明白で、そろそろシルバーコレクターから卒業したいところでしょう。

　続いて人気になりそうなのは、グレナディアガーズ(牡4・栗東・中内田厩舎)。2歳時には、GI朝日杯FSを勝利。その後はNHKマイルC3着などもありながら、前走阪神Cでは久々の優勝となりました。昨年秋のスプリント王・ピクシーナイトのいない今回は、4歳牡馬の代表として一矢を報いたいところです。

　4歳牝馬からは、メイケイエール(牝4・栗東・武英厩舎)。毎回気性面を心配される馬ですが、前走シルクロードSでは能力を出し切って優勝。今回は、初のGIタイトル奪取を目指します。

　他にも、香港マイル3着のサリオス(牡5・美浦・堀厩舎)。オーシャンS1着のジャンダルム(牡7・栗東・池江厩舎)や、阪急杯1着のダイアトニック(牡7・栗東・安田隆厩舎)など、かなり楽しみなメンバーが揃っています。

【ジョッキーとともに波に乗る？】

　予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態を反映していない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。

　今回、月曜日時点でコンピュータが選出した本命候補は、ダイアトニック(牡7・栗東・安田隆厩舎)でした。

　同馬は父ロードカナロア、母トゥハーモニー(母父サンデーサイレンス)という血統。成績はこれまで21戦8勝[8-3-3-7]。19年のGIIスワンS(京都・芝1400m)、20年のGIII函館スプリントS(函館・芝1200m)、そして前走22年GIII阪急杯(阪神・芝1400m)と重賞3つを勝利しています。

　7歳という年齢の割には使ったレースも少なく、馬券圏内キープ率は66％を超える実力馬です。

　デビューは2歳時12月の新馬戦。C.ルメール騎手鞍上の阪神・芝1600m戦で2番人気1着となりました。

　3歳時の5月に500万(現・1勝クラス)を勝利し、明け4歳で1000万(現・2勝クラス)と1600万(現・3勝クラス)の芝1400mを連勝。初の重賞出走となったGIIIダービー卿CT(中山・芝1600m)は4着に敗れましたが、続く安土城S(京都・芝1400m)、スワンSを連勝し、重賞初制覇を飾っています。

　2年前の高松宮記念では直線で不利を受け、繰り上がりの3着。次のGIII函館スプリントは勝利しましたが、その後はスランプに陥り、ようやく前走の阪急杯で復活の勝利を挙げました。

　ここ2戦の鞍上は岩田康誠騎手で、今回も継続騎乗が予想されるところ。いま絶好調のジョッキーだけに、人気を覆すような激走もあるかもしれません。

　年齢などから、伏兵扱いとなりそうなダイアトニック。オッズ次第では妙味ある1頭と、コンピュータは判断したのでしょうか？

　あとは枠順やメンバー確定により、AIの予想がどう変化するか。週末のAI予想も、楽しみにお待ちください！

(netkeiba編集部)